片手フルートと特殊H足部管

だいぶ遅ればせながら。。。

皆様あけましておめでとうございます!

 

まだ今年は始まったばかりですが、何だかあっという間に1年が過ぎてしまいそうな気がしています。

今日はちょっとマニアックなフルート製作話でもしてみようと思います。

 

 

写真はうちの工房(笛工房アイハラ)が製作した、

①片手で演奏するフルートの写真

②トーンホールを全て前方へ向けた特殊H足部管

③無響室にて音響測定の様子

 

の写真です。

①片手で演奏するフルートは右手用と左手用があり、両方とも普通のフルートと同じ音域を出すことが出来ます。両手分をすべて片手でカバーしますので、超絶技巧等とても速い曲の演奏は難しいと思いますが、ある程度の速さの曲は演奏可能です。

 

②特殊H足部管は普通の足部管と何が違うかというと、トーンホールが全て前に向いているということです。この足部管を製作するには以下のような経緯がありました。

 

笛工房アイハラは今から数年前に音響学者さんに御協力頂き、無響室にてフルートの音響測定を行いました(写真3枚目)。

この音響測定は色々な角度から音を測定しましたが、この実験で分かったことの1つに、

【足部管のトーンホールをすべて前に向けることで、従来後方へ出ていた音が前方へと向く。それにより、前方での音量が増大する。これは足部の音(H、C、Cis、D)だけでなく、すべての音域において効果的であるといえる。】

 

↑つまり、足部管のトーンホールが前を向いているフルートの方が、演奏者の前で聴いてる人は普通のフルートよりも音が大きく聴こえるという結論に至ったということです。この製作方法は独自で開発したシステムで、従来の製作方法と比べとても手間がかかる製作方法です。しかしこれは理にかなっている機構と言えるのではないでしょうか。

 

 

さてさて、そんなこんなで今年もフルートを楽しんで研究していこう思います。

レッスンに、演奏に、製作に。

 

皆様にとって本年が素晴らしい1年となりますように心よりお祈り申し上げます。

本年も何卒よろしくお願い致します。

 

船橋フルート教室coup de cœur

kaori nakajima